【落語評論家広瀬和生 オススメの一席】 1月は柳亭こみち「女版 あくび指南」(令和5年4月18日「落語坐こみち堂12~芸歴20周年記念~」)

「産経らくご」で人気評論を連載中の老舗ヘビメタ雑誌編集長にして落語評論家の広瀬和生氏が、過去に配信した公演の中から珠玉の一席を毎月セレクト。

1月は落語坐こみち堂12~芸歴20周年記念~ (令和5年4月18日公演)より、柳亭こみち『女版 あくび指南』をお届けします。

 

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古典落語は歴史的に男性が演じることで磨き上げられてきたものであるため、女性の演者はハンデがある。もちろん修業によりそのハンデを感じさせないテクニックを身に着けている女性落語家も多く、柳亭こみちはその筆頭だが、「ハンデを感じさせない」のはあくまでも「男性落語家と同じスタート地点に立った」というだけのこと。こみちはさらに「女性であることを武器に変える」ため、古典落語の登場人物を男性から女性に替えるという試みを続けており、見事に成果を挙げている。女性の師匠から女性の入門者があくびを習う『女版 あくび指南』では、従来の『あくび指南』とはまったく異なる“あくびの稽古”のパターンを創作、“お稽古事のリアル”を追究することであくびを教わるバカバカしさを際立たせ、新鮮に笑わせてくれる。従来の『あくび指南』では入門者の失敗が笑いを生むが、『女版 あくび指南』の可笑しさの“肝”はあくびを厳しく指導する師匠の描き方で、この発想は秀逸だ。(広瀬和生)

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動画はこちらから!(1月1日~1月31日までご覧いただけます)

※ご視聴には『産経らくご』(月額1100円)への入会が必要です。初回ご登録の方に限り、30日間無料でお試しいただけます。

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