真打お披露目会見に臨む(前列左から)春風亭昇吾、桂竹千代、雷門五郎、昔昔亭喜太郎(後列左から)春風亭昇太、桂竹丸、雷門助六、昔々亭慎太郎=令和8年3月5日、東京都新宿区
落語芸術協会(春風亭昇太会長)は3月5日、都内で記者会見を開き、今年5月1日に春風亭昇吾(42)、桂竹千代(38)、三代目雷門五郎(38)、昔昔亭喜太郎(44)の4人が真打に昇進することを発表した。会見では、春風亭昇太会長(66)が「バラエティに富んだ4人。今から披露興行が楽しみ」と期待を寄せた。
九死に一生の「不死鳥」昇吾、寄席の常識を壊す「古代史」竹千代
春風亭昇吾は、師匠の春風亭昇太から「うちの門下の『秘密兵器』としてずっと秘密にしておきたかった」と冗談交じりに紹介されたが、昨年、髄膜炎で一時生死を彷徨ったという。「一度死んだと思って、これからは『不死鳥の春風亭昇吾』として精進したい」と、大病を乗り越えての昇進に決意を新たにした。
桂竹千代は、師匠の桂竹丸(68)から「運を持っている男」と太鼓判を押される。大学・大学院で学んだ知識を活かした「古代史落語」という独自のジャンルを築きつつ、高座で座布団を放り投げるなどの破天荒なパフォーマンスで異彩を放つ。「とにかく高座数を増やそうということで、呼ばれてもいないのに(高座に)行っている。年間750席の高座で、師匠と(恐妻家の)奥さんへのストレスを発散している」と語り、会場を沸かせた。
元「信金マン」の襲名と「亡き師匠」への涙
雷門助六(79)門下の雷門音助改め三代目雷門五郎は、静岡県出身で元信用金庫職員という異色の経歴を持つ。「師匠から『五郎』の名前をいただき本当に嬉しい。一門で大事にしている話もきちんと継いでいきたい」と語る一方、師匠の助六が前職を「銀行員」と紹介したことに対し、「銀行ではなく『信用金庫』です。共同組織なんです!」と、元金融マンらしいこだわりで訂正し、笑いを誘った。
昨年12月に師匠の昔昔亭桃太郎(享年81)を亡くした昔昔亭喜太郎は、兄弟子の昔々亭慎太郎(52)に付き添われ、「今日こういう公の場で師匠の思い出話をして、初めていなくなった実感が湧いた」と声を詰まらせる場面も。師匠から最後に教わった『カラオケ病院』を披露興行で演じることを宣言し、「まだ(師匠はこの世に)いるのではないかと思う部分がある。思うに師匠はドトールの喫煙所に行っていて、披露興行見に来てくれるはず」と亡き恩師を偲んだ。
5月1日から都内各寄席で披露興行
披露興行は、5月1日からの新宿末廣亭を皮切りに、浅草演芸ホール、池袋演芸場などで順次開催される。
X
Facebook
LINE