コラム・評論
【hanashikaの時間。】「酒は飲んでも酔うな」 桂小春団治
2022/01/11 桂小春団治われわれ噺家(はなしか)は定期的に出演する寄席以外に、あちこちでホールや小さな会場での落語会など、違うところで違うメンバーと仕事をすることがよくあります。 そのたびに、仕事終わりに打ち上げと称して飲むことが多いのですが、…
【妄想亭日常】「新作落語の扉」 弁財亭和泉
2022/01/06 弁財亭和泉寄席では元日から10日までを初席(はつせき)、11日~20日までを二之席(にのせき)といいます。私が所属している落語協会では、真打になると必ず初席に出番をいただけます。 とはいっても、お正月は大人数が入れ替わり立ち代りの…
【二つ目グルメ】「ごぼう天? いや、丸天!」 昔昔亭昇
2021/12/30 昔昔亭昇福岡県。このワードを聞いて皆さまが思い浮かべるのはラーメン、もつ鍋、藤井フミヤといったところではないかと思います。しかし、これを言われたちょいと偏屈な人はこう答えるのです。 「いや、福岡はうどんだよ? ごぼう天がうまいん…
【hanashikaの時間。】「落語会デビュー検討の皆さまへ」 笑福亭鉄瓶
2021/12/28 笑福亭鉄瓶〝落語会デビュー〟をお考えの皆さま。よかったら参考にしてください。 落語会にはいろんな番組の組み方があります。 ①トリも中トリ(中入り前の出番)も自分が務めて何席かする独演会。 ②何席も披露するが、中トリにゲストを招いて…
【hanashikaの時間。】「仁鶴兄さんとの思い出」 笑福亭鶴二
2021/12/21 笑福亭鶴二今年も押し詰まってまいりました。年内最後のコラムは、今年8月17日に他界されました兄弟子、笑福亭仁鶴兄さんの思い出を書かせていただきます。 私が24歳で結婚式を挙げるとき、快く仲人を引き受けてくださいました。それから楽屋…
【hanashikaの時間。】「鶴瓶一門の事始め」 笑福亭晃瓶
2021/12/14 笑福亭晃瓶令和3年もあとわずかになりましたね。年を重ねるごとに日が過ぎてくのが早く感じて仕方ありません。 さて、噺家(はなしか)にとって今月は「事始(ことはじ)め」という行事があります。一門が師匠の元に集まり、少しかっこよく言いま…
【hanashikaの時間。】「師匠と若手の境目は」 桂小春団治
2021/12/07 hanashikaの時間。桂小春団治お客さんから、噺家(はなしか)さんはどれぐらいのキャリアになると「師匠」と呼ばれるようになるのですかとよく聞かれます。 東京の落語界には「前座」「二つ目」「真打」と、ちゃんとしたランキングがあるので「真打」になると「師匠…
【妄想亭日常】 「その先が面白い」 弁財亭和泉
2021/12/02 弁財亭和泉ここ数年若手を中心に落語家ユニットが増えてきています。これはきっと平成の最後に二ツ目ブームを牽引(けんいん)した成金(2013~2019年まで活動していた落語芸術協会の二ツ目11人の若手落語家ユニット)の影響だと思います…
【hanashikaの時間。】「人生あきらめたら負け」 笑福亭鉄瓶
2021/11/30 笑福亭鉄瓶今年の大阪と東京の独演会で披露した演目はノンフィクション落語と題して現在85歳、奈良市在住の西畑保さんの人生を落語にさせていただきました。 この方は山奥にある炭焼き小屋で産まれ育ちました。いろんな事情があり小学校2年で学…
【二つ目グルメ】「空腹とチャーハンと」 昔昔亭昇
2021/11/25 昔昔亭昇チャーハンは ・パラパラチャーハン ・ふわっとチャーハン ・べちゃっとチャーハン …の3種類に分けられるのではないかと思っております。 どれも甲乙付け難くそれぞれの良さがあるものですが、最高におなかが空いているときはどの…
【hanashikaの時間。】「たたきながらは難しい」 笑福亭鶴二
2021/11/23 笑福亭鶴二高校生で師匠=六代目笑福亭松鶴(しょかく)宅へ休日に通い、着物の着方やたたみ方を覚え、一門の落語会にも数回、出演させていただけるようになりました。 しかし、ネタが「平林」の1席だけでしたので、兄弟子から「『東の旅 発端』…
広瀬和生の「J亭を聴いた」第20回大手町二人会 白酒・一之輔(令和3年11月分)
2021/11/22 広瀬和生11月22日(木)「J亭スピンオフ企画 白酒・一之輔二人会」@日経ホール。演目は以下のとおり 柳亭市童『浮世根問』 桃月庵白酒『時そば』 春風亭一之輔『妾馬』 ~仲入り~ 春風亭一之輔『睨み返し』 桃月庵白酒『幾代餅』 …