コラム・評論
【直球&曲球】試されている関心 春風亭一之輔
2024/06/24 春風亭一之輔直球&曲球映画『関心領域』を見た。アウシュビッツ収容所に隣接した豪邸に住む収容所所長、ルドルフ・ヘス一家の日常を淡々と描くのだが、塀の向こうから常にいろいろな「音」が聞こえてくる。 何かを作動させるような轟音、それを指示するよ…
【噺家_日々是営業】松田優作とバーボンと珈琲 立川只四楼
2024/06/13 立川只四楼今回でコラム最後になりました。 最後は私の好きな松田優作について書こうと思います。 優作が歌う横浜ホンキー・トンク・ブルースの歌詞で、バーボン片手に千鳥足 ニューグランドホテルの灯りが滲む🎵 という山下公園をバーボン片手…
広瀬和生の「J亭を聴いた」 J亭スピンオフ桃月庵白酒・春風亭一之輔 大手町二人会(令和6年6月分)
2024/06/07 広瀬和生2024年5月23日(木) 「J亭スピンオフ 桃月庵白酒・春風亭一之輔 大手町二人会」@日経ホール <演目は以下のとおり> 柳亭信楽『エレベーター』 桃月庵白酒『代脈』 春風亭一之輔『水屋の富』 …
三遊亭兼好のイラスト日誌(13)
2024/05/23 三遊亭兼好四月だ。新年度の始まりはいつもドキドキする。三月は戦争・地震・電力不足と「悪いドキドキ」が続いた。四月は是非「良いドキドキ」の月にしたい。 本日もご来場ありがとうございます。私はいつも、「お客様に喜んでもらえるだろうか?…
広瀬和生の「この落語を観た!SP」 (令和6年5月分)
2024/05/21 広瀬和生4月27日(土) 芸歴40周年記念興行 立川談春独演会(昼の部)@有楽町朝日ホール <演目はこちら> 立川談春『かぼちゃや』 立川談春『三方一両損』 ~仲入り~ 立川談春『紺屋高尾』 ◇ 与太郎噺の…
【直球&曲球】お母さんの週末 春風亭一之輔
2024/05/16 春風亭一之輔いま、地方の仕事に向かっている。天気も良い土曜日のターミナル駅は混雑がすごい。 最近よく見る、子供がまたがって乗れる犬のようなカタチのキャリーケースが、私の左足にドーンとぶつかった。父親はデカいヤツ、母親は子供がまたが…
【噺家_日々是営業】結婚式で芸人魂 立川只四楼
2024/05/09先日、知り合いの方の結婚式で落語を頼まれました。 何回か結婚式で落語の仕事頂けますが今4人に1人がマッチングアプリで出会った方々だという事が驚きです。 今回もそうでした。 会場には200人の方達が笑顔でお食事をして歓談を…
広瀬和生の「この落語を観た!SP」 落語一之輔/春秋三夜 2024春(令和6年4月分)
2024/04/26 広瀬和生2024年4月19日(金)20日(土)21日(日) 「落語一之輔/春秋三夜 2024春」 春風亭一之輔独演会@よみうり大手町ホール <第一夜の演目> 春風亭㐂いち『風呂敷』/一之輔『松山鏡』『花見小僧』 ~…
三遊亭兼好のイラスト日誌(12)
2024/04/25 三遊亭兼好のだゆきさんの芸を観ていると心が幼稚園児に戻ったように純粋になる。のだゆきさんはそう、とても上手な幼稚園の先生のようだ。楽しませるが、甘やかすことがない。時に冷たい感じが、「先生もっとかまって!」という想いに火をつける。…
【直球&曲球】春風亭一之輔 巷で流行る「意地悪大喜利」 春風亭一之輔
2024/04/11 春風亭一之輔子供の頃、「人にやさしく、意地悪はしてはいけない」と教わってきた。でも世の中には「意地悪」があふれている。ある人にとって便利なモノは、案外それ以外の人には「意地悪」なものが多い。 私にとって「現金は使えません」はなか…
【噺家_日々是営業】前座のしくじり 立川只四楼
2024/04/11 立川只四楼落語の世界で前座のしくじりは、つきものです。 この間、落語会の打ち上げでの事。 基本、師匠周りは前座さんの仕事です。 私の師匠は必ずタバコを吸いますので、師匠が席に座ると灰皿を出します。 しかし、新しい前座さんの公四楼は…
三遊亭兼好のイラスト日誌(11)
2024/03/28 三遊亭兼好植物のような曲線が美しい「サックス」が好きだ。大輪のユリの花のようにも見えるし、黄金色の食虫植物にも見える。あのなまめかしい形が大好き。もちろん音色もいい。「大人」を感じさせる素敵な音色だ。 本日もご来場ありがとうござい…