【hanashikaの時間。】「キッパリやめても」 桂小春団治

最近はたばこが吸える場所が限られ、喫煙する人にとって肩身の狭い時代となりました。噺(はなし)家仲間でも、禁煙はしたものの何度も挫折して、なかなかたばこをやめられない者がいます。

昔「レツゴー三匹」のじゅんさんと同じ番組をやっていたとき、たばこを吸っていた僕に「一本もらえませんか」とじゅんさんが言うので、どうぞと差し出して火をつけようとすると、「禁煙したのでくわえるだけでいい。口が寂しいので」とおっしゃる。

でもそんな未練たらしいことをしていると、やめて何年もたつのに夢を見るそうで、その夢は木の上で隠れてたばこを吸っていると、下から「見つけた!」と指摘され、ドキッとして目が覚めるというものでした。やっぱりやめるときにはキッパリとやめた方がよさそうです。

僕がたばこをやめたきっかけは、「たばこをやめたら小学生の夏休みのようなさわやかな朝の目覚めが蘇る」と言われ、ならばとやめてもう20年以上になります。ところがたばこをやめて20年たっても、一向に小学生のようなそんなさわやかな目覚めが訪れない。

なぜかと考えたら、なんのことはない。小学生のときは、こんなに毎晩酒を飲んでなかったからです。

さて、お知らせです。

2月13日(日)午前11時から、エルセラーンホール(大阪市北区)で「関西演芸協会まつり」が行われます。桂福団治、桂文福、青芝フック、若井ぼん、田渕岩夫、海原はるか・かなた、タージンら関西演芸人総出演です。僕は11時からの1回目に出演します(前売り3千円、当日3500円)。

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