【hanashikaの時間。】「腫れてるようにみえるだけや」 笑福亭晃瓶

最近なぜかよくないことが続くと思い、何気なく調べてみたら、自分が後厄の年だとわかりました。あまりこういうことは信じたくないのですが、気にはなります。そのせいではないと思うのですが、このところ、なぜか調子が悪いのです。

最近、お城が楽しくて、よくお城の写真を撮りに行くことがあります。なんとか良いアングルで良い写真を撮ろうと、あらゆる角度からお城を眺めたりするもんですから、足元をちゃんと見ずにガンガン進んでしまいます。そもそもお城というものは、敵に攻められにくいように設計してあります。そんなところを足元も見ずにガンガン進むと危ないに決まっています。

お城の階段からアングルを気にして撮影しながら降りてきました。右足が地面についた瞬間、地面からぽっこりと出ている石に足が乗り上げ「グキッ」。

右足首の捻挫で笑うくらい腫れました。すぐに歩けず、目の前の石垣にロッククライミングのように張りつき、助けを待つ始末。同行していたパートナーはその姿を見て「忍者か!」と笑いながら近づいてきました。

「大丈夫?」

大丈夫ではないなぁとは思いましたが、なぜかこういうとき人間って、大丈夫て言うてしまいますよね。帰って足首を見てビックリ。ぷっくりと腫れあがっていました。

「見て見て」と呼んで、腫れているところを指差して、今の状況をわかってほしかったんですが、またまた笑って、

「腫れてないやん」

「いやいや腫れてるやん」

「そうか?」

言われてみると、くじいていない左足首もふっくらしてまして「これは肥えてるから膨れてるように見えるだけや!」。

悪いことはまだまだ続きます…。

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