【hanashikaの時間。】「お尻に火がつかないと」 桂小春団治

本来なら秋は文化的な行事が多い季節ですが、昨年からのコロナ禍の影響でさまざまな催しが激減。われわれにとっての書き入れどきが今年も寂しい限りです。

ところで、僕は小学校の時の必修クラブで芸能部に所属していました。そこで落語や漫才、漫談、コントなどさまざまな演芸に触れるなかで、落語の面白さに目覚めたのです。それ以降、高校、大学では、いわゆる落研に所属しました。

高校では1年生のときに落語研究部に。2年生になると写真部、3年生になると受験もあるのに美術部にも所属するなど、文化系の部活を3つもかけ持ちしていました。運動系の部活は毎日練習がありますが、文化系の活動は週に1、2日しかないので、そんな掛け持ちができたのです。

ところが3つも文化系の部活に入っていると、文化祭が大変なのです。

夏休みに補習授業を受けたあと、1人で美術室にこもって油絵を描き、夏休みが終わると今度は写真部の活動場所になっていた物理の教室で写真パネルの制作。そして文化祭前に落語のネタを覚え、稽古して学内寄席に間に合わせる、と大忙し。

結局、小学生時代から続けてきた落語を仕事にすることになったのですが、毎年の独演会でも直前まで新作落語を書いていたり覚えたりで、高校時代と全く同じ。お尻に火がつかないと走れない性格は変わりませんなぁ…。

「るみえーる亭上方らくごの会」

10月22日午後7時から、大阪府の門真市民文化会館ルミエールホール3階和室で。出演は笑福亭仁福、桂小春団治、桂二乗、桂りょうば。問い合わせは同ホール(06・6908・5300)。

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