【hanashikaの時間。】「「昭和党」の名残り」 笑福亭鉄瓶

「平成生まれ」「ゆとり世代」-。あまり、いい言葉に感じないですよね。どちらかというと、「考えがあまい」や「ガッツがない」というようなイメージを抱きます。私はあまり好きではない言葉。もし、私がその世代に生まれていればこう思うでしょう。

「知らんがな!」

たまたま生まれたのが平成であり、ゆとり教育がスタートしただけである。彼らの「答え」に向かう要領の良さや、計算の早さはうらやましい。コロナ禍という先の見えない状況になり、いろんなこと(ルール)が見直されるときがやってきたのではないか。

とは言うものの、何を見直すのかは本当に難しい。昭和を駆け抜けてきた人生の先輩方は、今さらアップデートできないかもしれない。では、平成生まれの方が昭和軍団に合わせられるのかというと…。上記の関係性は先輩方が引退やリタイアをすることで解決、つまり時間が解決するということです。

一番難しいのがわれわれのような家庭やローンを持つ40~50代ですね。平成・令和軍が旗印をあちこちで掲げている(笑)。昭和ルールで育ったわれわれが良かれと思った発言も、大変なことになってしまう時代。同世代の皆さん、自分の頭と心の中の昭和党総裁選をいち早くしましょう。トップを変えて柔軟に。知らんけど。

笑福亭鉄瓶独演会

10月21日に東京・浅草の木馬亭(午後7時開演)、11月7日に大阪・淀屋橋の朝日生命ホール(午後1時開演)で。問い合わせは松竹芸能(06・6258・8085)

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