【噺家_日々是営業】世にも奇妙な出来事 立川只四楼

皆さんお久しぶりです。
今日は、私が体験した世にも奇妙な出来事についてお話し致します。

それは、今から1週間前に池袋の近くの大山という場所で飲み歩いていた日のことです。

その日は、いつもの様にお世話になっているお客さんTさんと私の馴染みの店もある大山で飲む事になりました。
先ずは立ち飲み屋で乾杯。
世間話をしながら今夜のコースを決めて次の店へ。
馴染みのスナックで常連さん交えて乾杯。
暫く見ないうちにママは老けていた。
会計して外に出たら夜も更けていた。

足取りは軽く、もう一軒スナックへ。
カウンター満席の為、奥のボックス席に案内されました。
通されたソファー席の横には酔い潰れた男性が1人。
私達は構わず飲んで歌っていました。
暫くすると酔い潰れていた男性が目を覚まして私に向かってこう言ったのです

「おー兄ちゃん見かけねー顔だな」
「いや、今日で8回位来てるんですけどお客さんは常連ですか?」
「初めてだよ」
(それは見かけねーはずだろ!)
「兄ちゃん何の仕事してんの?」
「落語やってます」
「えっ!名刺ある?」
「名刺は無いんですが独演会のチケットはあります」
「商売上手だなー買ってやるよ」

1枚4000円のチケットを2枚。
合計8000円ですが1万円出してきて

「釣りはいらねーよ」

と言い、また眠りについてしまいました。

私達は気にせず飲みながら歌ったりしてました。
それから10分経ったでしょうか
さっきの男性が起きて、私に向かってこう言ったのです。

「おー兄ちゃん見かけねー顔だな」
(まさか、、、既に私の胸は高鳴りを覚えていました笑)
「いや、今日で8回位来てるんですけどお客さんは常連ですか?」
「初めてだよ」
「兄ちゃん何の仕事してんの?」
「落語やってます」
「えっ!名刺ある?」
「名刺は無いんですが独演会のチケットはあります」
「商売上手だなー買ってやるよ」

そして、再び一万円をだし2枚購入。

「釣りはいらねーよ」

再び眠りについてしまいました。
それから10分経ったでしょうか
さっきの男性が起きて、私に向かってこう言ったのです。

「おー兄ちゃん見かけねー顔だな」
(流石に3回目は無いだろ!期待と不安が混じりながらも)
「いや、今日で8回位来てるんですけどお客さんは常連ですか?」
「初めてだよ」
「兄ちゃん何の仕事してんの?」
「落語やってます」
「えっ!俺、落語家の知り合いいるぞ!」
(ヤバい。ここに来て変化が訪れるとは)

ちょっと待てよと言いながら財布を取り出して私のチケットを出して

「こいつ知ってるか?」
(いや、俺だよ!)

とは言えず
「知りませんねー」
「何だコイツ有名じゃねーのか!落語つまんねーじゃねーのか!」
「あっ思い出した!この人、落語上手くて面白いで有名ですよ!中々チケット取れないって人ですよ!」
「チケット取れないって?笑いも取れなかったりしてな!お前にチケット2枚やるよ!
勉強してきな!」

自分のチケットがまさか2枚戻ってくるとは思いませんでした。
そして、さっきの男性は再び眠りにつきました。

これ以上は身の危険を感じた為、帰路につきました。

あの男性は買ったチケットで私の独演会に来て私に向かってこう言うでしょう

「おー兄ちゃん、見かけねー顔だな」

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