小さなことだけど最近、へーと思ったこと。
 次男は食事の時、必ずおかず→ごはん→サラダ→みそ汁の順に片付けていく。私はその度に「三角食べ」を促す。バランス良く食べろよ、口の中におかずがある状態でご飯を食べたらどんなにおいしいことか、と。
 次男はその度に「はいはいー」と空返事だ。一回は言われた通りに食べるがまたすぐに戻る。先日「俺は死ぬまで言い続けるぞ」とたんかを切った。われながらつまらないたんかです。
 だが、今は三角食べをできない子が多いらしい。三角食べにはメリット・デメリット両面あって、たしかにバランスよく食べる良さはあるが、汁物で流し込んだりするとかえってかむ力が弱くなったりする恐れもあるんだとか。
 ということで、東海道新幹線での移動のとき、崎陽軒のシウマイ弁当で実験してみた。シウマイを口に入れる。条件反射で早くご飯を口にしたい。そこをグッと我慢し、シウマイをかむ。
 ん? 自然といつもより長くかんでる気がする。次はタケノコだ。ご飯を我慢し、かみ続ける。相変わらずうまい。普段より味がよく分かる。タケノコを飲み込み、魚、唐揚げ、卵焼き、かまぼこ…その合間にシウマイとタケノコを挟み、おかずのみを黙々と食べ続ける。
 おかずがなくなり、ご飯に取り掛かる。ゴマがかかってるのが、ご飯のみだとよく分かる。お米の甘みも何となく増してるような…。気がつくと新横浜に着いていた。東京から駅弁を食べ始めると、必ず品川までに食べ終わる私が新横浜まで保っている。いつもよりよくかんでいる。
 へー。ちょっとした発見だった。46歳の今まで「食事は米と主菜と副菜と汁物がほぼ同時に食べ終わるのが良し」と思い込んでいたが、そんなこともないかもしれない。ちょっと自分がアップデートされた気がする。まあひとつのものの例えだとお思いください。こんなこと他にもたくさんありますよね、小さなことから、大きなことまで。