ある暑い日の夕方、高円寺の改札を出て、いつもの立ち飲み屋へ。
乾いた喉にビールを流し込んでいると、隣のギャル風の女の子に目がいく…。
こちらも1人、向こうも1人。
誤解されない様に伝えると、これはナンパではない。あくまでもチケットを売ることを前提にした商売上のナンパだ(結局かーい!) 。
基本、ギャル風の女の子の会話は3つの言葉で形成されていることをご存知だろうか?
「別に」
「マジで!」
「ウケんだけど!」
この3つである。これを踏まえて話しかけてみる
「落語、興味ある?」
「別に」
「俺、落語やってんだけど」
「マジで!」
「今度、独演会来ない?」
「ウケんだけど!(笑)」
笑いのツボが分からん。
とにかく、LINEを交換して、後日独演会に来てくれることに。
しかし、当日なかなか来ない。
「今どこ?」とLINEをすると、「ごめんなさい! 10分ほど遅れるー。先に始めててー」。
って、飲み会じゃないんだよ!
ただ、途中から来てくれた後、会場で一番良く笑う子だった。反応があるのはとても良いことである。
帰りに「そんなに面白かった?」と聞いたら、
「私、〝ゲラ〟なんだー。何でも笑っちゃうんだー」
二度と来るな!(笑)
…という言葉を飲み込み、笑顔でお見送りをする俺…。
来ていただけただけでも、本当にありがたいことです。
さて、今夜も飲み屋に行ってチケット売ってきます。
皆さんも一緒に飲みに来ませんか?
先に始めてますね笑
【本日のチケット残数】160枚
※編集者注 「ゲラ」は一部地域にお住まいの方には馴染みのない言葉かもしれませんが、「笑い上戸」のことです。芸人の方にとっては、会場が盛り上がるのでありがたい反面、自分の芸が評価されたわけではないので、微妙な存在なのだそうです。