〝落語会デビュー〟をお考えの皆さま。よかったら参考にしてください。
落語会にはいろんな番組の組み方があります。
①トリも中トリ(中入り前の出番)も自分が務めて何席かする独演会。
②何席も披露するが、中トリにゲストを招いて開催する自身の勉強会。
③2人で2席ずつ披露する「二人会」。
④前座からトリまで順番に1席ずつ披露する会(繁昌亭・喜楽館などの昼席)など、他にもありますがざっとこんな感じでしょう。
①と④では、演(や)り方というよりも気持ちの入れ方が違います。
①は自分が完全に主役。演目から演出まで本人のセンスと好みが出ます。
②は自分の勉強会なら独演会でも演れるネタに育てようと思う演目を出していきます。反対に、こういう会のゲストに呼ばれた場合は、会主を食ってやろうなんて思わず会主を引き立て、なおかつ自分の存在をアピール。
③では仲良し二人会もありますが私の場合は修行のために二人会をします。なんとか近づきたい先輩や、焦らされる後輩などと。
④の寄席はバトンリレーです。前座からトリに向かってバトンを渡していきます。ですので自分の出番位置によって役割が変わります。
もしも、寄席にお越しになって「前座より次の人の方が面白かった」となれば、それは前座がいい空気を作ったからです。「やっぱりトリの人が最高やったね」。これは会自体のバトンリレーが完璧だったからです。もちろん本人の実力があってのことですが。
もしお目当ての噺家(はなしか)が見つかったら①と④の聴き比べをすると面白いかもしれませんね。
まずは1月16日午後6時開演の「菊丸×鉄瓶ふたり会」(大阪市北区の天満天神繁昌亭、06・6352・4874)からいかがですか(笑)