産経らくごで人気評論を連載中の広瀬和生氏が、過去に配信した公演の中から珠玉の一席を毎月セレクト。
9月は落語坐こみち堂9(2020年6月15日公演)より柳亭こみち「船徳と嫁姑」をお届けします。
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勘当されて馴染みの船宿で居候をしている若旦那が“にわか船頭”になって失敗する『船徳』は、長編人情噺『お初徳兵衛』の発端を初代三遊亭圓遊が滑稽噺にしたもの。“昭和の名人”八代目桂文楽が磨き上げ、古今亭志ん朝や柳家小三治も得意とした、夏の名作落語の代表格だ。数多くの演者が腕を競うこの噺、柳亭こみちは若旦那の舟に乗って酷い目に遭う客を“嫁と姑”という設定に変えるという斬新な演出を施し、自分のものとした。こみちは「普通にやっても上手い」演者であり、“嫁と姑”という要素はあくまでもプラスアルファ。だからこそ素晴らしい。こみちの「古典の登場人物を女性に変える」試みが『船徳』をどう変えたのか、とくと味わっていただきたい。
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動画はこちらから!(9月15日~10月14日までご覧いただけます)
※ご視聴には『産経らくご』(月額1100円)への入会が必要です。初回ご登録の方に限り、30日間無料でお試しいただけます。
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