【落語評論家広瀬和生 オススメの一席】 7月は三遊亭兼好「三年目」

産経らくごで人気評論を連載中の広瀬和生氏が、過去に配信した公演の中から珠玉の一席を毎月セレクト。
第八十六回大手町落語会(2024年8月3日公演)より三遊亭兼好「三年目」をお届けします。

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『三年目』は“昭和の大名人”六代目三遊亭圓生が得意とした演目。明治時代に名人と言われた四代目橘家圓喬の十八番で、大正から昭和初期に活躍した五代目三遊亭圓生もよく演じたという。いじらしくも切ない女心を描いたこの名作落語を、圓生直系一門の三遊亭兼好が、軽快な語り口による現代に相応しい演出で披露。この噺、近年あまり演じ手がいないのは、単調な展開を飽きさせずに聞かせるのが難しいからだろうが、さすがは兼好、台詞回しに持ち前のセンスを発揮して、最後まで観客を引き込んで離さない。絶妙なタイミングで挟み込まれる漫談風の語りも、シンプルな構造の噺に膨らみを持たせ、大いに楽しませてくれる。“本所の叔父さん”のくだりの楽しさは兼好ならでは。名人の系譜を見事に継承した逸品だ。(広瀬和生)

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動画はこちらから!(7月15日~8月14日までご覧いただけます)

※ご視聴には『産経らくご』(月額1100円)への入会が必要です。初回ご登録の方に限り、30日間無料でお試しいただけます。

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