【hanashikaの時間。】「銀行の手続き」 笑福亭晃瓶

笑福亭晃瓶さん

銀行に新しく個人事務所の口座を開設しようと思い、ある銀行まで行ってきました。これほどまでに大変なことやとは思いもしませんでした。口座を作るくらい簡単なことで、銀行まで行ってチョチョっと申し込みさえしたら、ハイ出来上がりとそれくらいに思っていたのですが、違っていました。

いきなり銀行に行ってはあきません。

行く前に銀行にネットまたは電話で口座開設の予約をしなければなりません。ネットより電話の方が早いと思い、電話で予約をしました。

「いついつ、何時に銀行までお越しください」

「そのときに持っていく資料ってありますか?」

「あの書類と、この書類とあれにこれそれと身分証明書と会社の印鑑証明書をお願いします」

と銀行の方に言われたんですが、ほとんど何を言ってるのか分かりませんでした。

「分かりませんので家にある書類、みな持っていきますわ」

行くと両側に高い仕切りのある窓口に案内されました。ここからは面接のようなやり取りが始まります。いろいろと聞かれました。

「どんな会社ですか? なぜ当銀行にされたのですか? 会社の収益はどれくらいですか? 仕事の内容は何ですか?」

30分くらい、聞かれました。かなりの大ごとでした。ようやく面接も終わり、ほっとしていたら銀行の方に

「ここに落語ってあるんですけど、落語家さんとお知り合いか何かですか? 誰を呼んで落語されるんですか?」

「落語するのは僕なんです」

「えーっ! 失礼いたしました(笑)」

まだまだ頑張らなければ。

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