落語の世界で前座のしくじりは、つきものです。
この間、落語会の打ち上げでの事。
基本、師匠周りは前座さんの仕事です。
私の師匠は必ずタバコを吸いますので、師匠が席に座ると灰皿を出します。
しかし、新しい前座さんの公四楼はそれに気付かずボーとしていました。
見かねた師匠が、公四楼に向かってジェスチャーで両手で灰皿の形で丸いポーズをしました。
流石に気付くだろうと見ていたら、公四楼もまさかの両手で丸いポーズをしました笑
更に師匠は分かりやすくピースサインを口の前に作りました。
流石に気付くだろうと見ていたら、公四楼は師匠に軽く投げキッスをしました。
師匠は怒りを通り過ぎて笑ってました。
前座にしくじりは付きものです。
私も前座の時、色んな事にしくじり、つまづいてしまう日々を送ってました。
ある日、TVを見てたら芸能人が
「私はこの本で救われました」
と言って色んな本を紹介してました。
たかが一冊の本で救われる事なんかあるのかと半信半疑で本屋に行ったら、目の前に置いてあった本のタイトルが、「ついつい、つまづいてしまう貴方へ」
おー!まさに、前座仕事でつまづいてしまう私の為にある本だ!
と思い、即購入して読んでみたら高齢者のリハビリに関する本でした。
こんな時も、しくじってしまうんだと情けなくなりました。
しくじって、しくじって少し大きくなった只四楼の落語を見に来て下さい。