【hanashikaの時間。】「噺家への投資は」 桂小春団治

安倍晋三元首相銃撃犯の母親が、宗教団体に多額の献金をしていたことが大きな話題となりました。

この献金や寄付の考え方が日本と米国では、少し違うように思います。米国では寄付金の総額が三十数兆円にも上り、8割が個人からの寄付で、そのうち3割が宗教団体への寄付だそうです。

その中には計画寄付というのがあって、現金や資産を団体に寄付すると、所有権は団体に移転されるが、その団体から一定額の年金が受け取れる。つまり、寄付と引きかえに終身年金を受け取るという方法があるそうです。

もちろん年金は寄付した額の一部ですが、米国では寄付に対して税の控除もあるし、老後の生活を支えながら社会貢献もできる。それで多額の寄付を宗教団体にする人も多いようです。

昔、サラリーマン出身の噺(はなし)家で、自身の株式制度のようなものを始めた人がいました。1口1万円で自分に投資してもらい、独演会を開くようになったら配当として招待券がもらえるといった特典がある。昨今のクラウドファンディングのようなもので、30万円ほど集まったそうです。

ところがその噺家は42歳という若さで急逝し、投資者は恩恵を受けることもなく全額香典となったようです。

まぁ、噺家に入れあげて破綻したという人はいないのでかわいいものです。

さて、お知らせです。

天満天神繁昌亭で7月27日(水)午後6時半から開かれる笑福亭仁智さんの定期寄席「笑いのタニマチ」にゲスト出演します。ぜひ、お越しを。

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