ルールは大切だと思います。そのルールがあるからこそ、自由が確保できると僕は思っているんです。そのルールの根本や、守る理由がおかしくなってきているのではないか。これはあくまでも例えですが…。
ひと昔前は、いまより飲酒運転が多かったと聞きます。それを減らしたのは、多額の罰金や免許取り消しといった法改正が大きな要因だったのかもしれません。
しかし、一番大切なのは「なぜダメなのか」。これを理解することが最も大切なのだと僕は思うのです。飲酒運転でハンドルを握ると、通常通りの運転ができないと認識することが重要で、飲酒運転がバレたら高額の罰金、そして免許取り消しになるからやらない、と思うのは間違っているのです。
確かに飲酒運転に関する法改正は成功だと思いますが、法律の整備までとはいかなくても、世間ではさまざまなルールが生まれています。〝〇〇はやめにしよう〟〝△△を連想する人がいるから使わないでおこう〟とか。ルールだから守るのは当たり前のことですが、守らねばならない本当の理由にまで、考えが至らない人も、多いように思います。
やってはいけないことは「なぜやってはいけないか」という理由を知ることが大事で、罰金や罰則で判断することではないと思うのです。
何か問題が起こったらルールを作ってしのぐのではなく、それを指導(説明)できる大人が増えなければいけないのかな? 知らんけど。
この「知らんけど」だけは大阪の無責任ルールとして認定しといてください。
鉄瓶・佐ん吉落語ライブ
11月28日、東京都中央区のお江戸日本橋亭で。午後6時開演。さかいひろこworks(06-6155-5561)。