噺(はなし)家自身の私がこんなことを思うのはおかしいのかもしれませんが、落語会によっては、楽しいものと、それほど楽しくないものがあります。なぜ、そんな風に感じるのかはよく分かりません。ほかの噺家さんもこんなことを思うのか、機会があれば一度尋ねてみたいものです。
自分なりにいろいろと考えてみました。落語会も昨年から今年にかけ、新型コロナウイルスの影響でかなりの数がキャンセルになってしまいました。ちょっと言い過ぎました。私にしては…と付け加えておきます。もともと、そんなにたくさんの落語会やっていませんでした(笑)。
楽しいか、楽しくないか-。そのときの体調? お客さんの入り? 内容の出来不出来? すべて違い、何となくこれかな? と思うことがありました。
先日、天満天神繁昌亭で出番があり、終わった後、たまたま見に来てくれていた幼なじみの友達と後輩と、わずか3人ですが、ご飯を食べに行きました。たいした話もしませんでした。お酒も飲まずに、少し他愛のない話をしただけで帰りました。
これなんですね。たったこれだけですが、会自体を楽しかったことにしてくれたんです。当たり前ですが、人は人でいろんな感情がわいてくるんですね。改めて勉強しました。
ここで楽しい落語会「洛楽寄席」のお知らせです。京都教育文化センター(京都市左京区)で11月21日午後1時半開演。前売2500円、当日3千円。問い合わせは松竹芸能(06・6258・8085、受付は9月21日午前11時~)。